おにぎり4.初めての路上死

 

2000年10月26日

この年、厳しい寒さの冬を迎えるのにはまだ早い10月末、
四ツ谷駅の近くで長く野宿生活をしていたAさん(64歳)が、いつも住んでいた路上で亡くなられた。

夏には病気で全身、特に手足が象の皮膚のように酷くザラザラになり、赤く爛れてしまって、強烈に痛んだ。
後には、足の裏にたまった膿が破けて飛び出してしまったほど。

その後、救急車で病院へ入院。
しかし、すくに病院を出され、新宿の簡易宿泊所生活。
そして、好きで四ツ谷に舞い戻ってきた矢先にお亡くなりになりました。

彼には仲間も多く、追悼会には大勢が集まり、野宿の仲間と私たちが同じ食卓を囲み、彼を偲んだ。
私たちの教会に一番近い場所での野宿生活者の路上死であった。
そのなかにあって、3名の神父が追悼会に参加されたのはとても嬉しいことだった。


 

1.はじめに2.門出・出発・スタート3.おにぎり作成班発足4.初めての路上死

5.日比谷公園聞き取り調査6.越冬パトから定例パト実施へ7.日比谷公園から救急搬送

8.岡田大司教と持別パトロール9.居宅保護もやい1号10.おにぎりミーティング開始

11.聖イグナチオ教会正式活動クループに12.にぎりもやい発足

13.不服審査請求と千代田福祉の協議14.テント撤去事件

15.野宿者健康(医療)相談会16.野宿生活者写真展

17.千代田福祉事務所への抗議の申し入れ18.千代田区長へ抗議の申し入れと改善要請