おにぎり1.はじめに

 

私たち「四ツ谷おにぎり仲間」は、上智大学の学生の「教会の近辺の野宿者に対し、私たちにできることはないでしょうか?」
という問いかけをきっかけに、カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会)の有志4〜5名が集まって、2000年4月から野宿生活者訪問を始めました。

当初は参加者の自宅でおにぎりを作っていましたが、聖イグナチオ教会のパントリー(配膳室)を借りる事が出来るようになったのと、
おにぎり作製を手助けしてくれる数名の協力者を得たことで、おにぎりの作製班を立ち上げることになりました。

少しずつ協力者が増えてきたこともあって、訪問エリアも四ツ谷駅周辺から日比谷公園、東京駅、銀座方面まで広がりました。

「四ツ谷おにぎり仲間」が活動を始めてもう10年以上が経ちました。いろいろな思いが交錯します。
その中で一貫して変わらないことは、野宿生活者の方々を訪問して、健康状態や安否を確認し、お話を聞くことで、
野宿生活者を他人事とは思わず、共に生きることを目指して活動していることです。

大きな事は何もできませんが、これからもおにぎりのぬくもりを伝えるなかで、
野宿生活者の方々と心の交流を続けていけたらと願っています。
そんな「四ツ谷おにぎり仲間」の歩みをご紹介します。

 

1.はじめに2.門出・出発・スタート3.おにぎり作成班発足4.初めての路上死

5.日比谷公園聞き取り調査6.越冬パトから定例パト実施へ7.日比谷公園から救急搬送

8.岡田大司教と持別パトロール9.居宅保護もやい1号10.おにぎりミーティング開始

11.聖イグナチオ教会正式活動クループに12.にぎりもやい発足

13.不服審査請求と千代田福祉の協議14.テント撤去事件

15.野宿者健康(医療)相談会16.野宿生活者写真展

17.千代田福祉事務所への抗議の申し入れ18.千代田区長へ抗議の申し入れと改善要請